肥後國住赤松太郎兼嗣作 (熊本) 平成二十八年二月吉日

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景顕われ、淡く沸映り立つ。刃紋は互の目乱れ、丁字尖り心の刃交じる。匂い口フックラと小沸よくつく。飛焼、湯走りかかり、足、葉盛んに働く。金筋、砂流し頻りにかかり、匂い口明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。本名は木村兼定。父木村兼重の門。つくし剣工会会員。熊本伝統工芸に指定。入念作。出来良し。黒呂塗鞘打刀拵入り。(865g)