波平住大和介平行安(薩摩)文久三年亥二月日

本造り庵棟 うぶ茎 板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り、淡く映り立つ。刃紋は中直刃、小乱れ交じり二重刃交じる。匂い口ややフックラと小沸よくつく。湯走り飛び焼きかかり、小足入り葉働く。金筋、砂流しかかり明るく冴える。波平行安63代、薩摩藩工。孝明天皇の御剣を造る。焦茶模様塗鞘打刀拵付き。(特別保存刀剣)