池田一秀入道龍軒 六十四歳(出羽)楠之後孫服部泉次郎暢支造之 天保七年二月日(東山道)

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、杢交じりややザングリと肌立ちよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り淡く映り立つ。刃紋は互の目丁字乱れ、焼き高く華やか。匂い口締まり心に小沸よくつく。足長く盛んに入り、葉働く。金筋、砂流しかかり、匂い口明るく冴える。本名は池田清内。水心子正秀の門。運寿斎と称し入道して龍軒と号す。酒井家抱工。(特別保存刀剣)