備州長船忠光 文明十七年八月日 (備前)(山陽道)

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、杢交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景顕われ、棒映り立つ。刃紋は広直刃、浅く湾れて小乱れ交じる。匂い口フックラと、小沸よくつく。僅かに小足、葉働き、刃縁に細かな金筋よく絡む。砂流しかかり、匂い口明るくよく冴える。中河彦三郎。彦兵衛忠光の一門。(特別保存刀剣)