昭和十八年 兼延作(岐阜)

本造り庵棟　うぶ茎　小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵につき、細かな地景顕われ、淡く沸映り立つ。刃紋は広直調子、浅く湾れて小互の目交じる。匂い口締まり心に小沸よくつく。細かな小足盛んに入り、葉働く。金筋、砂流しかかり明るく冴える。父丹羽兼信の門。元陸軍受命刀匠。県重要無形文化財｡黒呂塗鞘打刀拵入り。