越州高田臣鉄心子貞英作之(越後)文化十四年二月日(北陸道)

本造り庵棟 うぶ茎 板目肌、杢交じりよく詰む。地沸微塵につき、細かな地景顕われ淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに互の目、丁字、尖り刃交じる。匂い口ややフックラと小沸よくつく。飛び焼きかかり足、葉盛んに働く。金筋、砂流しかかり匂い口明るく冴える。松井平吉。越後高田藩工。水心子正秀門人。黒呂塗鞘打刀拵付き。(保存刀剣)