(会津十一代) 和泉守兼定 明治三年二月 (陸奥)(東山道)
平造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り、淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに大互の目、尖り心の刃交じる。匂い口フックラと小沸よくつく。小足、葉働き、金筋、砂流しかかる。匂い口明るくよく冴える。表裏に棒樋に添樋の彫刻。本名は古川清右衛門。会津藩工。会津兼定系最後の名工。越後にても打つ。本工は幕末に新選組隊士の為に作刀し、土方歳三の佩刀でも知られています。黒呂花蒔絵鞘出鮫合口拵付き。(特別保存刀剣)