繁正(埼玉)

本造り庵棟 うぶ茎 柾目肌よく詰み、地沸微塵につく。細かな地景顕われ淡く沸映り立つ。刃紋は互の目乱れ尖り刃交じる。匂い口フックラと小沸つく。匂い足、葉よく働く。金筋、砂流しかかり明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。酒井一貫斉繁正。酒井寛。笠間繁継の門。黒呂塗鞘打刀拵入り。(1095g)